かんぜい 【関税】
貨物が、ある境界線を通過するとき、それに割り当てて徴収する税。特に、外国から輸入する貨物に対して国家が課する税。税関で徴収する。
さて、週明けから東京株式市場はアメリカの貿易関税で荒れています。
中国も報復のための関税を公表して、バチバチけんかをしている雰囲気がありますが、結局はどちらも譲歩して、うまく調和が取れる結果になりそう。もしくはアメリカが有利な格好になるでしょうね。
関税とは何か、というところが見えると、世界の情勢が見えてきます。もちろん私は税金の専門家ではありませんが、株投資をやる以上、知っておくべきことをまとめました。
Contents
米中の貿易摩擦、「関税」って何？ 関税を理解すれば貿易が見える
関税とは？ なぜ税金がかかるの？
まず、関税とは、一言でいえば輸入品に課せられる税金です。外国で生産された商品を、日本に輸入する。そのタイミングで、日本の港もしくは空港に入ってくる時に税金がかかります。
その役目は、安い外国製品から、高い国内製品を守るためのルールです。
たとえば「かばん」を販売しているお店があるとします。
国産製品（Ａ）は１つ４万円するものがあるとします。
でも海外製品（Ｂ）は、安い労働者の賃金で、同じ品質の商品が１つ３万円で販売されています。
これでは日本の製品は売れません。そこで、関税をかけます。３万円の海外製品には最大１６％の関税をかけましょう、と。
（実際はデザインや機能でさらに違いが出ますが、ここではそれは無視して考えます）
こうなると３万円のバッグには４８００円の関税がかかりますので、日本の製品との価格差を縮めることができて、日本の会社の儲けを守ることができますね。
これが関税です。
関税とは日本の存続のための一つの手段
上記の例ではかばんを取り上げましたが、今回騒がれているのは、農産物に対する関税です。
農作物の関税を無しにして、さらに国内の農業との競争に放り込んだらどうなるでしょうか。もちろん、日本の農家のみなさんは破産します。
そうなったらなったで、安い農産品を外国から買えばいいかといえば、実はそれでもいいのです。当面の間は。
でも、もしあるとき、農作物を輸入してくれている国と日本が戦争になったらどうでしょう？
日本の農家さんは破産していますので、日本で農作物がいっさい作れません。私たちは全員、餓死します。
もちろんこれらはかなり極端な例です。でも、理屈はこういうことで、こんな地獄に日本がならないために、産業を守るのに必要なのが関税です。
関税は高すぎても安すぎてもいけない
関税を高くして、自分の国の産業を過保護すると、どうなるでしょうか？
ライバルが減りますし、会社や農家は努力をしなくなります。そうなると当然、質が落ちます。
アメリカはそれが行き過ぎた結果として、貧富の差の拡大などの弊害が大きくなってしまいました。そして、アメリカをうらむ人たちから、テロが頻発する国家になってしまった…。
トランプ大統領は、なんとか現状を打破したい。そう思って行動したのが、中国への貿易関税なのです。
貿易摩擦で相場は荒れて、個人投資家の投資はどんどん厳しくなる
相場は見ての通り荒れています。これから株投資はもっと難しくなる。個人の予想、読み、情報収集レベルでなんとかなる相場ではない、ということですね。
ここで大事なのは、待つべき銘柄と、待つべきではない銘柄をちゃんと知らなければならない、ということです。
下がったら売ればいいわけでもないし、ファンダメンタルズがよくても、持ち続ければいい、というものでもありません。
この相場で、「好業績、注目テーマ」で上昇が予想される銘柄をまとめました。昨日の記事で書いたテリロジー(3356)は読みどおり朝から上昇を見せています！
米中摩擦でこれからの個別銘柄はどうなるのか？<18/6/20>
3356 テリロジー
4384 ラクスル
8698 マネックスＧ
4385 メルカリ
3991 ウォンテッドリー
7105 三菱ロジスネクスト
4712 ＫｅｙＨｏｌｄｅｒ
3679 じげん
3082 きちり
3739 コムシード
6147 ヤマザキ
2195 アミタＨＤ
3998 すららネット
8624 いちよし証券
2908 フジッコ
2229 カルビー
2926 篠崎屋
テーマ性が強い個別銘柄は、優良投資顧問のメルマガでよく特集されていますので、確認しておくと効率的です。
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