東芝はなぜ、倒産寸前に陥っているのか?

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東芝はなぜ、倒産寸前に陥っているのか?
こちらの記事で書いたように、東芝は倒産寸前です。
東芝が2017年に倒産しそうな会社になったのは、なぜでしょうか? 昔から大手企業として世界に名をはせていた企業が、ここまで困窮するとは誰も想像できなかったでしょう。誰にとっても驚くべきことです。
2016年に東芝が発表した原子力事業の大赤字では、「おそらく2017年中に倒産する」という話が投資家の中で出回りました。
2015年度の5000億円規模の赤字に続き、2016年度の7000億円にものぼる原子力事業の巨額損失の計上。この流れについて書きます。
2016年、とんでもない負債を抱えてしまった東芝
まず、2016年に東芝は、原子力事業に巨額損失があると発表。そもそも巨額損失って何? という部分ですが、これは東芝の子会社ウェスチングハウス(WH社)が『0円』で買収した米原子力サービス会社ストーン&ウェブスター(S&W社)の持っていた、7000億円規模の巨額損失をさします。
つまり、手に入れてはいけないものを、東芝はつかんでしまったのですね。
この会社を売ったのが、S&W社の親会社であるアメリカのエンジニアリング会社シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I社)です。
当初、この会社は、資産価値が105億円ということで東芝は認識していました。でも実際は、価値があるどころか、借金だらけのマイナス7000億円!
そもそも2015年に東芝は「水増し不正会計」によって大ダメージを負っていました。それに加えて、この2016年の原子力事業での巨額損失発覚により、債権の歯車は完全に狂った、いや、もう停止してしまったという状態です。
ではもっと話をさかのぼりましょう。そもそも発端は、2006年に東芝がエネルギー部門として原子力事業に約6000億円で買収したウエスチングハウス(WH社)です。この会社は米原子力サービス会社ですが、2008年からWH社とストーン&ウェブスター(S&W社)はアメリカの原子力発電所の建設を共同で受注しました。でも、これが日本の福島原発事故や人員不足による工期延長などで、発注元(米サザン電力キャナ電力)とコスト負担を巡って裁判ばかりの泥沼状態…。
どちらの会社も主張を譲らずに、東芝が2015年にシカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I社)からS&W社を買収しました。
ここまでの流れのカギとして、東芝の子会社であるWH社と、米大手エンジニアリング会社CB&I社の子会社S&W社が、アメリカの原子力発電所の建設をしていたけれど、もろもろの問題で仕事はちっとも進まず、裁判ばかりしていたこと。現状を打破するために、東芝がS&W社の買収に繰り出したわけです。
こうすることによって
1、WH社とS&W社の裁判を終わらせ、本来の仕事に戻ることができる。
2、裁判の中身は誰にも知られずに済む。
というメリットがありました。
2015年の水増し不正会計が発覚した際に、東芝はWH社の損失額を引き下げて処理報告しました。つまり、泥沼の中で抱えた損失を、世の中に隠していたわけですね。
しかし、こんなものをいつまでも誤魔化せるほど、世の中は甘くありません。その後、2016年3月期には約2600億円の損失を計上することになりました。
この時期になって判明した巨額損失。これについては各メディアや専門家が、「原子力事業の減損逃れをしている」と書きたてていましたが、そもそもS&W社の『0円』買収が、減損を隠すための茶番でしかなかったのでしょう。
7000億円もの負債のある会社を、なぜ東芝が手に入れてしまったのか?
まず、WH社がCB&I社に、負債を隠されていたという可能性があります。また、WH社が隠していた負債が後から明らかになったという可能性の二つがあります。
いま、テレビの東芝関連のニュースでは、東芝経営陣がダメだったという批判が多いですが、その本質がどこにあるのか? そのポイントは、意外に知られていませんでした。今後も東芝関連のニュースには、注意していきます。
世界の原発ビジネスは、大きな可能性と、同じくらい大きな失敗リスクという問題に直面しています。たとえば他国に目を向けると
・フランスのアレバは、原発の建設コストの上昇により経営悪化。
・ドイツのシーメンスは、原発事業からの撤退を決定。
・アメリカのGEは原発事業への投資は消極的。
などなど、どの企業もリスクをとらない、消極的な姿勢を見せています。
今後、東芝は、原子力事業をどのように立て直していくのか、まだ経営陣からは明らかになっていないのが現状です。
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